美術家・写真家・建築家からなる日本人ユニット(写真は池田修氏(右)と細淵太麻紀氏)。
84年、川俣正の初期のプロジェクトのアシスタントメンバーが独立・結成。作品の範囲は、家具・住宅・ランドスケープなどと多岐に亙るが、それぞれの作品制作を通じて、「棲む」ことの意味を問い直している。
作品・プロジェクトとして、「ネガアーキテクチャープロジェクト」(1986-87)、「夏の虫の家」(1987)、「『えびす』猫の抜け道」(1994/1997)など。
現在は、「灰塚アースワークプロジェクト」の一環として94年から継続する「船をつくる話」プロジェクトなどを手掛ける。
作品の概要については、PH STUDIOウェブサイトに写真つきで詳しく解説されているので、そちらを参照されたい。
「建築設計するときと美術プロジェクトをおこなう時とどう違うか?(……)私たちの解法は、多分建築でも美術でもなく棲むことなんだと思う。都市に棲む動物として、自分たちの環境の生成についてより積極的に考えていきたいという意味だ。(……)社会における動物としての空間の奪取の方法についても身につけていきたい。そして住まされるのではなく、より積極的に都市に棲んでいくこと、場所を見つけていくことが私たちのこれからも続いていくテーマだ。」
(PH STUDIO池田修氏、「都市に棲み続けること」『jt 新建築 住宅特集』1999.8号)