五十嵐太郎
1967年生。建築史・建築批評。中部大学講師、東京大学非常勤講師など。
大学院生時代の同人誌「エディフィカーレ」以来、現在に至るまで、その膨大な読書量・知識量を糧に、建築およびその周辺をフィールドに、旺盛な執筆活動を繰り広げている。専門誌のみならず一般誌にも多数寄稿するほか、出版企画やシンポジウム・展覧会企画のコーディネーター、モデレーター役などにも奔走する日々は、ウェブ上の日録「Twisted Column」に見られる通り。著書に『終わりの建築/始まりの建築』(INAX出版)『新宗教と巨大建築』(講談社現代新書)『戦争と建築』(仮題・近刊、晶文社)など。
小西信之
1960年生。美術史・美術批評。愛知県立芸術大学助教授。
各誌上において展覧会評ほかの執筆活動を行う。戦後アメリカ現代美術を中心に、フォーマリズムからポストモダン批評に至るまでの美術批評・言説を、近代以来の美学・美術史理論と併置するなどの読解作業によって、精緻にかつ明快に提示する。近年の関心は、ランド・アートの第一人者、ロバート・スミッソン(《スパイラル・ジェティ》)。訳書に『オリジナリティと反復』(ロザリンド・クラウス著、リブロポート)、主な論文に「Wasting Sculpture」「イコノロジーとモダニズム」など。
川俣正
1953年生。美術家。東京芸術大学教授。
80年代前半、既存の建物を大量の木材で囲い込むインスタレーション作品によって、アートシーンに鮮烈な印象を与える。その後、作品の発想は多様に亙るが、サイトスペシフィックな作品・プロジェクトを通じて、一貫してアートと社会の接点を探る試みを続けている。ドクメンタ(87年・92年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(97年)など、多数の国際美術展に参加。国内プロジェクトとして「コールマイン田川」などが継続中。著書に『アートレス』(フィルムアート社)『Book in Progress』(INAX出版)など。
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