1952年、フランス、クルツワルト生。美術家。
ロンドンRCA（ロイヤル・カレッジ・オブ・アート）を卒業後、しばらくミニマリスムの制作活動を続けたのち、制作サイトを美術ギャラリーからより日常的な空間へと移行する。《場》におけるオブジェの機能性・有用性を大きく逸脱するプロジェクト《二つの塔》（1994）などを展開する。「カフェ・ルフレ」プロジェクトでは都市空間にミュージアムやギャラリーのようなホワイトキューブのカフェスペースを設置し、周囲環境を写しだす写真インスタレーションで外部を内部へと取り込む関係の反映を創出している。この日常的空間の対象化をはかるプロジェクトをパリと新潟・妻有（2003）で行ない、同様のプログラムでありながらも文化的・場所的な差異による進展の違いは興味深い。
また、世界各地でのプロジェクトが進行し、アメリカ、日本、ヴェトナム、カンボジア、インドなどアジア諸国文化に強い関心をもち、なかでも日本への訪問は40回を越えるという。1996年よりパリ国立高等芸術学院の教授を務める。